最近、直接携帯電話に不動産投資の勧誘の電話がやってきます。その電話をしてきた勧誘業者に、どうしてこの携帯電話の番号を知ったのか?と尋ねると、とある業者から携帯電話の番号の名簿を買ったという。名簿を買った業者は、売った業者から個人情報の譲渡について私が同意しているということになっており、当然、私からしたら身に覚えのない話でもあります。
ただ、最近はインターネットのサイトで規約に対し同意を求められることもあるので、ひょっとしたら知らずにそういった個人情報の譲渡について同意しているのかもしれません。
しかし、売った業者の名前を聞いてもまったく知らない会社名であるので、電話してきた勧誘業者が勝手にそう言っているのかもしれません。
私はそのような業者を相手にする必要はないので、丁重にお断りはしておりますが、今回の情報銀行というのはそう言ったことではなく、サービスの一環として個人情報の提供者とその利用者がお互いウィンウィンになれるビジネスモデルということです。
情報銀行は、個人情報を提供する利用者が、外部へ情報提供するかどうか選ぶことができ、情報の提供先によってサービスを受けられます。
例えば、テレビの有料放送の場合、視聴者は視聴履歴や趣味や好きなものなどの情報を個人情報として情報銀行である放送会社に提供し、放送会社はその情報を外部の企業に譲渡・提供します。視聴者はその個人情報の提供の対価として割引サービスを受けられるというものです。提供を受けた外部企業は視聴者に対し、興味のある情報や商品を広告することができます。
インターネットでは、閲覧したページの履歴の情報から、自動的にその人の趣味趣向にあった広告が流れるようになっています。情報過多の時代に、情報が管理されて統制されるこういった仕組みは、社会に必要でもありますし利便性を感じますが、どんどん管理されていく社会は、ひとにとって今後どうなっていくのでしょうか。